TOEFL勉強法

私がTOEFLを初めて受験したときのスコアはおよそ60点でした。Readingセクションでは、慎重に読んでいる余裕がなく、 Speakingではレスポンスの速さや回答準備のスピードが求められ、非常に焦ったのを覚えています。 このテストは、しっかりと準備をして臨む必要があることを痛感しました。 私は語学留学を経てスコアを伸ばすことができたため、なぜ留学が効果的だったのかも含めて、私が実践した学習方法をご紹介します。

以下に私が行った勉強方法を共有します。

1. 単語

以下の2冊を中心に学習しました。加えて、過去問で出てきた単語をリスト化して復習していました。

2. リーディング

リーディングでは、単語や文法を忘れないようにしながら、TOEFLの過去問3回分を繰り返し解きました。 その後は、自分の研究に関連する英語論文を読み、長文の読解スピードを上げる練習をしていました。 時々、英語の雑誌などを読むことで、他分野の読解トレーニングにもなり、おすすめです。 また、ただ読むだけでなく、英語で声に出して要約するようにしていました。これは理解力を高めるだけでなく、スピーキングの練習にもなるため、ぜひ試してみてください。

3. リスニング

リスニングは本番でかなり波がありました。なぜかよく聞き取れる回と、そうでない回があり、点数にもばらつきが出ました。 TOEICのリスニング対策でも同様でしたが、TEDやPodcastなどを活用し、聞き取れなかった音を少しずつ克服していきました。 TOEFLの過去問が3回分収録された教材を購入し、内容を覚えるくらいまで繰り返し取り組みました。

ここまでやり込むと、新しい音源で練習する必要性を感じるようになり、TEDやPodcastなどの英語コンテンツをさらに活用しました。 それらの音源を聞いて要約する練習を行い、要約も英語で口に出して行うようにしました。これはスピーキングの訓練にもなるので非常におすすめです。

4. スピーキング

スピーキングは、回答の準備時間が非常に短いため、最初は思うように話すことができませんでした。 留学前は人前で英語を話すのが苦手で、テスト会場で他の受験者の流暢な英語に圧倒され、声が小さくなり、回答に詰まることも多く、全くうまく話せませんでした。

しかし、語学留学を経て「完璧な英語でなくても、相手に伝えることができれば十分」という考え方に変わりました。 間違っていても、とにかく伝えようとする姿勢で話すようになり、話すことへの抵抗が減っていきました。回答が途中で詰まっても構わないし、 時間内に終わらなくても大丈夫、という気持ちで臨むようにしていました。

また、スピーキング問題では、賛成か反対かの立場を明確にし、それぞれのパターンに対する導入文のテンプレートを事前に準備しておきました。 最終的には「メンタル」が大きく影響すると感じています。私自身は、人前で英語を話すのが恥ずかしくて仕方なかったのですが、 「変な英語でも、他人にどう思われても気にしない」という強い気持ちで、自信を持って話すことを意識しました。

なお、「メモを取るかどうか」については賛否ありますが、私は重要そうなキーワードを2〜3語だけ書き留めていました。リーディングやリスニングの勉強法で紹介したように、 英語で口頭要約する訓練をしていれば、詳細なメモは必要ないと思います。私の場合は、忘れそうな専門用語や、 自分の立場(賛成・反対)の根拠となるキーワードだけをメモし、それ以外は頭の中で整理しながら話していました。 実際、外国人と会話をする際にメモを取ることはありません。頭の中で考え、話すという流れを日常的に行うための訓練だと思って、取り組んでみてください。

5. ライティング

ライティングは、私にとって最も安定していたセクションでした。点数に大きな波はなかったものの、決して高得点というわけでもなく、少し歯がゆい思いをしていました。 対策としては、主にインターネットやYouTubeに掲載されている情報を活用して学習しました。 特に、日本の学習者が紹介しているテンプレートをもとに文章構成を練習しました。そのテンプレートを留学先のTOEFL対策クラスでも使ってみたところ、 構成は非常に良いと褒められましたが、「内容がやや弱い」との指摘も受けました。

ライティングでは、テンプレート自体は何を使っても構いません。TOEFLの模範解答を見ても、書き方は人それぞれです。 ただし、共通する基本構成としては「Introduction(導入)→ Body1 → Body2 → Conclusion(結論)」の4段構成が一般的です。 この構成自体は問題ありませんが、最も大切なのは中身の充実です。 IntroductionやConclusionで無理に語数を増やそうとするよりも、Body1およびBody2でしっかりと語数を稼ぐべきです。ここで言う語数を増やすというのは、 「At first」を「First of all」に言い換えて水増しすることではなく、自分の主張を具体例や詳細な説明を交えてしっかり展開するということです。 意味のある情報を加えることで、自然とボリュームも増し、説得力のある文章になります。

また、タイピングの速さもスコアに直結するため、日ごろからライティングの練習を行う際は、Wordなどの自動校正機能をオフにして、 一度自分で書き上げてみましょう。その後、AIツールやGrammarlyなどを使って添削を受けることで、自分の弱点を客観的に見つけ、改善することができます。

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